患者は60歳の男性(体重75kg、体表面積1.84m2)。病院の消化器外科にかかっている。直腸がんのためホリナート・テガフール・ウラシル療法を開始することとなった。
問題の処方箋:
ユーゼル錠25mg
1回1錠(1日3錠)
1日3回 毎食間 14日分
ユーエフティE配合顆粒T200
1回1包(1日3包)
1日3回 毎食間 14日分
この処方箋の問題点はどこでしょうか?
です。
2. 食間では服用時期が不明確である。
ホリナート・テガフール・ウラシル療法では、ユーゼル錠とユーエフティE配合顆粒は約8時間ごとに投与することとなっています。また、食後に投与すると、ユーエフティE配合顆粒に含まれるウラシルの血中濃度、テガフールから生成するフルオロウラシルの血中濃度が低下し、さらにユーゼル錠に含まれるホリナートの血中濃度が上昇してしまうので、食事の前後1時間を避けて投与することになっています。患者さんの食事のパターンをインタビューし、適切な服用時間を設定、その時間を処方箋に明記するのが好ましいでしょう。
訂正後の処方箋:
ユーゼル錠25mg
1回1錠(1日3錠)
1日3回 午前6時、午後2時、午後10時に服用 14日分
ユーエフティE配合顆粒T200
1回1包(1日3包)
1日3回 午前6時、午後2時、午後10時に服用 14日分
・服用時期がイレギュラーな場合は、今回のように患者さんの食事時間に併せた服用時間を記載する等、具体的に記載することが望ましいです。
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